映画 『 湯を沸かすほどの熱い愛 』
目次
前書き
１ 作品紹介
・あらすじ
・ネタバレ
・感想
・キャスト・スタッフ
２ 関連作品
３ 作品について
前書き
家族をテーマにした作品は沢山ありますが、これは中々重たいテーマだと思います。
かなり昔の作品に「氷点」という映画がありますがそれに匹敵する、
現代の問題に言及した作品です。
本記事では作品情報やネタバレを紹介します。
１ 作品紹介
・あらすじ
双葉は末期ガンで余命の少なさを告げられてから、
死ぬまでに3つのことをやり遂げようと決意します。
銭湯の再会、娘の自立、娘を実母に合わせること。
その中で様々な出会いがあり、その中で登場人物がそれぞれ成長していく。
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・ネタバレ
双葉は一年前に蒸発した夫のせいで、経営していた銭湯「幸の湯」を休業し、
パートとして働いていました。
一人娘の安澄も育てています。
ある日の仕事中、双葉は倒れてしまい、病院でステージ4の末期がんで余命2ヶ月だ、
と告げられます。
双葉はどうせ死ぬならやることはやろうと決意。
探偵の滝本に蒸発した夫の住所を探してもらい、会いに行きました。
また一浩は浮気相手の連れ子、鮎子と暮らしていました。
浮気相手は失踪中でした。
銭湯を再開させるために再婚の提案を受けます。
そして鮎子、一浩、安澄、双葉、は銭湯再開の為に動き出します。
安澄は学校でいじめを受けており、（双葉も知っている）とうとう登校を拒否します。
しかし双葉の説得があってクラスで自身の受けたいじめについて体を張って説明します。
一方鮎子は銭湯のお金を盗んで本当の母親（一浩の浮気相手）に
会いに母の家に行きます。
自分の誕生日には帰ってくる、という実母の言葉を信じていたのです。
中々帰ってこない鮎子を心配した3人は実母の家の前で蹲っているのを発見します。
翌日実母が忘れられないが一緒に暮らさせて欲しい、と改めて鮎子は告白するのでした。
ある日、双葉、安澄、鮎子の3人で旅行に行きます。
拓その途中、自称バックパッカーの拓海と出会います。
彼は反発して家出しただけでした。
双葉は地元に戻ることが貴方の目的だ、と言い、拓海を抱きしめます。
拓海は感動して再び双葉たちに会う約束します。
入った食事処で双葉は安澄の本当の母親、君江と会います。
君江は耳に障害をもっていました。安澄に、本当の母親は君江であること、
障害のせいで子育てができない彼女に代わり一浩と結婚し、育ててきたことを言います
その後、2人は手話で会話し始めます。
会話が終わった頃、病気の悪化からか、双葉はその場に倒れてしまいます。
双葉は入院。3人で銭湯を切り盛りします。
君江と安澄は連絡を取り、君江は会いに来る予定です。
一方双葉は探偵・滝本に実母の捜索を依頼し、会いに行くことにしました。
捨てられた過去があるからです。
そこには違う家族と暮らしている実母がおり、双葉のことは知らないと追い返されます。
双葉の体調が悪化する中、拓海は地元に戻るという目標を達成します。
双葉に会いに来ました。拓海は銭湯を住み込みで手伝うようになります。
君江も訪れます。
一浩は今いる「家族」に土下座してある頼み事をします。
それは夜、病院の庭から安澄・鮎子・滝本・拓海・君江・一浩の6人で
組立体操のピラミッドを見せることでした。
それは双葉のピラミッドを見たいというかねてからの願いでした。
そして双葉は亡くなってしまい、銭湯で双葉のお葬式が行われます。
葬式の後、安澄、一浩、鮎子、君江は銭湯のお風呂に入り、温かさを感じるのでした。
・感想
なんと、主要登場人物の鮎子、安澄、双葉が実母に育てられた経験がないとは…。
家族間の問題や支え合いに言及したような少し重たい内容でした。
冒頭いじめのシーンがあって安澄が泣くシーンがあるのですが、
学生らしいけど子供っぽくない杉咲花さんの演技がなんとも言えないくらい上手です。
・キャスト・スタッフ
幸野双葉 ：宮沢りえ（幼少期：住田萌乃）
幸野安澄 ：杉咲花
幸野一浩： オダギリジョー
向井拓海 ：松坂桃李
片瀬鮎子： 伊東蒼
酒巻君江： 篠原ゆき子
滝本： 駿河太郎
滝本真由 ：遥
宮田留美： 松原菜野花
向田都子： りりィ
２ 関連作品
本作は中野量太監督が制作しています。
割と若い監督ですが本作以外に以下の作品も制作しています。
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バンザイ人生まっ赤っ赤。
ロケットパンチを君に!
ウチの○○知りませんか?
お母チャンからの電話
水辺のお兄チャン
琥珀色のキラキラ
☆チチを撮りに
☆沈まない三つの家
☆お兄チャンは戦場に行った！？
☆長いお別れ
浅田家!
３ 作品について
本作は2016年に公開され、以下の受賞歴があります。
第40回モントリオール世界映画祭・Focus on World Cinema部門
第21回釜山国際映画祭・アジア映画の窓部門
第29回東京国際映画祭・Japan Now部門
第40回日本アカデミー賞6部門受賞（2部門では最優秀賞）
第41回報知映画賞
第31回高崎映画祭
第26回日本映画批評家大賞
第38回ヨコハマ映画祭、三冠
主演の宮沢りえさんのオファーは半ばダメ元だったらしいです。凄いですよね。
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