映画 『 黄泉がえり 』
目次
前書き
1 作品紹介
・あらすじ
・ネタバレ
・感想
・キャスト・スタッフ
2 関連作品
3 作品について
前書き
映画のタイトルにもあるように、黄泉から故人が
現実世界に戻ってくる話です。
2016年には「黄泉がえりagain」という話も熊本日日新聞で
連載されました。
本作の情報やネタバレを
本記事では紹介します。
1 作品紹介
・あらすじ
熊本で起こった謎の現象「黄泉がえり」。
川田はこの調査をすべく、故郷でもある熊本に帰郷します。
そこには長年片思いだった葵がいました。
葵の亡き夫、俊介を待つ様子をみて
川田は複雑な感情を覚えます。
・ネタバレ
短髪の少年・勝雄は58年ぶりに帰ると、86歳の母サキが出迎えます。
公務員の川田はある調査のため、故郷でもある阿蘇地方に向かいます。
熊本県職員・梶原、神崎に同行し、着いたのは冒頭の親子の所でした。
ある調査、というのは故人が現世界に戻ってくる原因を探ることでした。
先の勝雄という少年は58年前に死んだはずなのに戻ってきて、
しかもDNA鑑定も一致しているとの事でした。
町役場職員の葵は、顔見知りの研二・香苗夫妻の車で
自宅まで送り届けてもらいます。
社内には死んだと噂されている歌手のRUIの曲が流れていました。
ふと亡くなった夫の俊介を思い出します。
自宅に着き幼馴染の川田と再会します。
川田と俊介も仲のよい間柄でした。
その後も川田のもとに同様の奇妙な報告が寄せられます。
生き返ったのではなく、黄泉から帰ったのだ、と予測を立てます。
そして黄泉がえりの話を聞けば聞くほどに、
誰かの強い想いが死者を黄泉がえらせているのでは、
との思いが強まります。
それを聞いた葵は、婚約者の俊介が戻ってきていないか、
部屋をのぞきますが居ませんでした。
葵にずっと想いを寄せていた川田はその様子を見て複雑な心境でいました。
その頃、川田が所属する調査班によって、
この土地の森の奥でクレーターが発見されます。
クレーターを中心に、重力の異常が観測されていました。
そして、このクレーターのある
一定の範囲内に遺体があって、故人を想う人がいれば黄泉がえりが起きる
ということが分かります。
川田を補佐する梶原たちは、黄泉がえった三人を
研究室へ連れて行こうとしますが、クレーターから遠ざかると、
3人ともに消えてしまいます。
そしてどうやら、「思いを寄せる人」の元へ戻ったようです。
その頃、崖から落ちた事故車が発見され、報告が川田に入ります。
亡くなったのはなんと葵と研二・香苗夫妻でした。
実は葵は研二・香苗夫妻の車で送ってもらった時、
事故に遭い、死んでしまったのです。
川田は、自分の想いが葵を黄泉がえらせたのだと気付きます。
しばらく川田は葵に死んでいるという事を
黙っていましたが、葵は黄泉がえった人が
段々と倒れていくのをみて、そして自分も倒れて察します。
葵は、自分の気持ち川田にあると気づきます。
川田は葵が好きだからこそ、俊介を黄泉がえらせたくない、
とも思っていました。
内心卑怯な自分を責めながらも、俊介は散骨されているから
黄泉がえりが出来ない、と葵に言います。
本当は俊介はドナー登録しており、献体が残っていれば
「黄泉がえり」は出来るのです。
結局、川田は、病院に俊介の献体を貸してくれと頼みます。
俊介の献体が鹿児島の施設に移送されていると知り、
鹿児島に向かいます。
その途中携帯電話を落としてしまい、葵との連絡が一旦途絶えてしまいます。
鹿児島で俊介の角膜を受け取った平太は、職員に車と携帯を借ります。
葵に連絡を入れ、歌瀬草原で俊介を黄泉がえらせると言います。
歌瀬草原ではRUIとSAKUのライブが行われていました。
実はRUIは、恋人の男性・SAKUを亡くしてから、
音楽活動を停止していたのです。
会場で平太は、葵と会います。俊介の「黄泉がえり」を行おうとしますが
葵はそれを制止します。
葵は、川田に思いを打ち明け、彼も彼女に告白しました。
両思いになった瞬間葵は消えてしまいます。
しかし川田も周りにいた他の黄泉がえりを
体験した遺族らも満足そうでした。
・感想
動画サイトで柴咲コウさんが「黄泉がえり」の
タイトルで歌っているのを見たことがあるのですが、
本作のものとは知りませんでした。
最近大ヒットした「君の名は。」に
とても似た話ですが本作の方が多分、分かりやすいです。
故人にもう一度会いたい、というのは大切な人であれば
皆共通の思いなのだ想います。
本作の中で多くの黄泉がえりを見ましたが、
死因や想い、故人との関係性なども様々で
色んな人生を一気に見たような気がします。
・キャスト・スタッフ
川田平太:
草彅剛
橘葵:
竹内結子
俊介:
伊勢谷友介
斉藤幸子:
伊東美咲
斉藤医師:
田中邦衛
斉藤園子:
忍足亜希子
玲子:
石田ゆり子
周平:
哀川翔
中島英也:
山本圭壱(極楽とんぼ)
中島優一:
東新良和(ジャニーズJr.)
山田克典:
市原隼人
森下直美:
長澤まさみ
RUI:
柴咲コウ
SAKU:
村井克行
監督 –
塩田明彦
脚本 –
犬童一心、
斉藤ひろし、
塩田明彦
原作 – 梶尾真治
2 関連作品
死者蘇生ものの話でホラーじゃないものを
いくつか紹介したいと思います。
☆マークのものは竹内結子さんがヒロインまたは主演をされている作品です。
四月怪談
カラフル
☆いま、会いにゆきます
天国から来たチャンピオン
処刑男爵
椿山課長の七日間
天国への怪談
☆星に願いを。
鉄道員<ぽっぽや>
2,189円(税込)
3 作品について
原作は梶尾真治の小説でゲーム化もされています。
第21回ゴールデングロス賞日本映画部門 優秀銀賞、
第27回日本アカデミー賞優秀監督賞、
優秀脚本賞、
優秀主演女優賞、
優秀音楽賞など
数多くの受賞を記録しています。
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