東野圭吾原作 映画 『 容疑者Xの献身 』
目次
前書き
１ 作品紹介
・あらすじ
・ネタバレ
・感想
・キャスト・スタッフ
２ 関連作品
３ 作品について
前書き
東野圭吾の作品が原作に沿った作品です。
作品の後半でこの作品名の意味が判るかと思います。
本作の情報やネタバレを本記事で紹介します。
・あらすじ
母子2人で暮らしていた靖子親子。
そこへ暴力を振う元夫が金目当てで乗り込んで来ます。
親子はつい元夫を殺害し混乱します。
そこへ隣人の石神が手を差し伸べるのですが…
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・ネタバレ
靖子は弁当屋で働きながら、娘、美里と二人きりで暮らしています。
ある日、元夫の慎二が二人のアパートに乗り込んで来ます。
彼は金使いが荒く、暴力を振う男でした。
突然やってきた慎二は靖子を殴って金を出すよう脅します。
もみ合いになり、親子はつい、慎二をコタツのコードとスノーボールで殺します。
呆然としている親子。
そこに玄関のチャイムがなります。
隣人の石神が異様な物音を心配して訪れたのです。
靖子は「ゴキブリが出た」と隠しますが、石神は嘘だと見抜き、家の中に入り、慎二の遺
体を発見。事態を察します。
石神は死体を隠蔽し、二人が逮捕されないよう、指示を与える人物となります。
草薙と薫は成人男性の死体が、旧江戸川で発見された事件に困っていました。
遺体は全裸で顔は潰され指紋も焼かれ身元特定が困難だったからです。
しかし、ほどなくしてそれが慎二の死体だとわかります。
慎二が泊まっていた旅館から盗難届けがあったからです。
旅館に残った指紋等から死亡時刻を特定。
家庭問題があったことまでたどり着いた警察は靖子、美里を犯人候補にいれます。
警察は親子にアリバイ確認を行います。
二人は石神の指示に従い、映画館で映画を観ていたと話し、映画の半券も証拠として出し
ます。
薫は違和感を覚え、帝大の准教授、湯川に捜査協力を依頼します。
湯川は単に興味本位から捜査に協力します。
そして湯川は親子の隣人であった石神の存在に気付きます。
石神は湯川と帝大の同級生だったのです。
二人は専攻は違うもののどこか息が合う部分がありました。
そして段々と、石神が親子のために犯罪に手を染めたのではないかと疑い始めます。
一方の靖子。
実は交際中の男性がいましたが、その男性と食事中に石神がじっと見ている、まるでスト
ーカーのようだと感じるようになります。（☆）
湯川は犯人が親子だと確信。
しかも石神の二人の為のアリバイつくりも見破ります。
旧江戸川で見つかった死体は実はホームレスで、顔を潰し指紋を焼いてから富樫の服を着
せていたのでした。
そして旅館に金を払ってホームレスに一日滞在してもらい髪の毛・指紋などの証拠を残し
てもらう…。
つまりホームレスを慎二と警察に思い込ませたかったのです。
本物の慎二の死体は石神が処理していました。
こうすることで親子はアリバイ成立だけでなく、慎二の死体ではないため、犯行に全く無
関係な存在となるのです。
慎二殺しの犯行は自分だと石神が出頭します。
そして確かに物証も全て石神の部屋の中から見つかります。
石神は恐ろしいほどに正直で、親子の罪を一人で背負っているのですがそんな様子は微塵
も感じられません。
石神は一事不再理という法律上の仕組みも利用します。
※一事不再理…事件の判決もしくは免責が確定後、再び公訴を提起しない
更に石神は靖子が好きだったため邪魔な元夫を殺したという偽の動機も告白します。
石神の出頭前のことですが、石神が思い込ませ（☆参照）靖子に警察に「何者かにストー
キングされていた」というよう指示していたのです。
警察はいよいよ石神が犯人だと信じ込みます。
あとは裁判が行われ石神が控訴しなければ石神だけが逮捕となります。
全てを見抜いた湯川は拘置所の談話室で石神に言います。
靖子に、指示だけでなく石神が全て罪を被ろうとしていることを伝えた、と。
そしてその頭脳を犯罪に利用したことが残念だ、何故ここまでするのか分からないと。（（☆））
湯川が分からなかった犯行のもとは石神の靖子への愛情でした。
思うように人生がいかず、自殺しようとしていた所へ親子が隣に引っ越してきます。
親子が優しく接してくれた為、生きる意味を見つけた石神。
親子の為なら何でも出来たのです。
石神は湯川の完璧な推理に驚くも、裁判さえ行われれば問題無いと言い、談話室から出ま
す。
直後、石神と靖子は拘留所で遭遇するのです。
靖子は湯川から聞かされた真実を知って自首したのです。
石神に自首した事、知らなかったとはいえ罪を被せたことを謝ります。
そして一緒に罪を償うとまで言います。
石神は大声で泣きながら「違う。何故だ」と言います。
その泣き声を聞き、湯川は（（☆））のわけを悟るのでした。
・感想
十数年前に劇場で見たことがあるのですが、感動します。
一つ一つの設定やシーンが犯行に関わってくるので目が離せませんし予測不可能です。
作品後半で石神の回想シーンがあるのですが靖子親子に対し「本当にありがとう」と呟く
のです。
捻じれているような直球のような愛情に思わず泣けてきます。
堤真一さんの石神の演技に感服します。
・キャスト・スタッフ
出演
(湯川学)
福山雅治
(内海薫)
柴咲コウ
(草薙俊平)
北村一輝
(花岡靖子)
松雪泰子
(石神哲哉)
堤真一
(工藤邦明)
ダンカン
(富樫慎二)
長塚圭史
(花岡美里)
金澤美穂
(葛城修二郎)
益岡徹
(柿本純一)
林泰文
監督
西谷弘
原作
東野圭吾
音楽
福山雅治
菅野祐悟
脚本
福田靖
製作
亀山千広
２関連作品
東野圭吾作品で他にも映画作品があるので紹介します。
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☆秘密
g@me.
レイクサイド マーダーケース
☆変身
☆手紙
☆秘密 THE SECRET
☆さまよう刃
☆白夜行
夜明けの街で
☆麒麟の翼
プラチナデータ
☆真夏の方程式
☆天空の蜂
☆疾風ロンド
☆ナミヤ雑貨店の奇蹟
祈りの幕が下りる時
ラプラスの魔女
人魚の眠る家
マスカレード・ホテル
☆パラレルワールド・ラブストーリー
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３作品について
直木賞受賞の原作元になった作品で、韓国では、映画「容疑者X 天才数学者のアリバイ」
という題で、後に中国でもリメイクされました。
他にも東野圭吾作品は多数が映画化され、リメイクが行われています。
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