JOKER ジョーカー JOKERに感情移入してしまう哀しいほどの狂気

洋画

映画 ホアキンフェニックス主演 『 JOKER ジョーカー 』

目次

 

 

 

・前書き

 

・動画をフルで無料視聴する方法

 

・作品紹介と受賞歴

 

・スタッフやキャスト

 

・あらすじ

 

・アーサーをジョーカーにしたものとは?(ネタバレを含む)

 

・どこまでが妄想で、どこまでが現実なのか

 

・心の病に対する偏見に改めて考えさせてくれる作品

 

前書き

 


近年MCUの快進撃もあり、より注目を浴びているアメコミヒーローたち。

 

そんなアメコミ・DCコミックスの人気ヒーローといえば、

 

スーパーマンと人気を二分するバッドマンですが、

 

その宿敵のジョーカーも欠かせない存在です。

 

様々な大物俳優陣が演じてきたことでも知られており、

 

どの俳優も見事な怪演を魅せて来ました。

 

本作では、個性派俳優としても評価を得ており、

 

子役時代からの長いキャリアも持つホアキン・フェニックスが演じました。

 

彼は、あの伝説の俳優 リバー・フェニックスの弟でもあります。

 

この映画では、ジョーカーの過去や生い立ちに迫る内容を感じつつも

 

“バッドマンのジョーカー”からは切り離し、

 

単体の映画としても楽しめる作品になっています。

 

だから、「バッドマンシリーズはあまりチェックできていないからな……」

 

と言う理由でまだ観損ねている方がいるのなら、

 

安心して今日からこの作品を観ていただけることを保障します。

 

しかしながら、バッドマンに繋がる伏線も作中に勿論ありますので、

 

シリーズを追ってきた方でも尚疼くことが出来るのではないでしょうか。

 

この記事では映画「ジョーカー」の無料視聴する方法やあらすじなどをご紹介します。

 

後半は、ややネタバレも含みますので気を付けてご覧ください。

 

映画『ジョーカー』動画をフルで無料視聴する方法

 

 

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映画『ジョーカー』作品紹介と受賞歴

 

 

バットマンのスーパーヴィラン・ジョーカー。

 

実は、特別な能力がある訳では無いただの人間なのですがサイコパス。

 

アメコミ原作とは異なるオリジナルなストーリーも見どころです。

 

彼自身が、自分とは何者かをみつけていく、

 

ある意味暗いサクセスストーリーのようにも感じられます。

 

ロバート・デ・ニーロ主演の映画『タクシー・ドライバー』や

 

『キング・オブ・コメディ』に強く影響を受けて脚本などに反映されたとして

 

知られています。

 

そんなデニーロも本作『ジョーカー』にアーサーの憧れるコメディアン、

 

マレー役として出演しています。

 

ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスの怪演が見事なことから、

 

アカデミー賞主演男優賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞、

 

英国アカデミー賞主演男優賞など主演男優賞を総ナメにするなど注目を浴びました。

 

また、その独特で重苦しい世界観に花を添えるような美しい音楽も評価され、

 

アカデミー作曲賞、ゴールデングローブ賞作曲賞も受賞。

 

そのほかヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞など、数々の賞にノミネートされました。

 

映画『ジョーカー』スタッフやキャスト

 

 

監督は、2018年にレディー・ガガ主演で話題を呼んだ映画

 

『アリー/スター誕生』のトッド・フィリップス。

 

脚本:トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー

 

原作:ボブ・ケイン、ビル・フィンガー、ジェリー・ロビンソン


製作:トッド・フィリップス、ブラッドリー・クーパー、

 

エマ・ティリンガー・コスコフ

 

音楽:ヒドゥル・グドナドッティル

 

出演者:

 

アーサー・フレック(ジョーカー): ホアキン・フェニックス

 

マレー・フランクリン: ロバート・デ・ニーロ

 

ソフィー・デュモンド: ザジー・ビーツ

 

ペニー・フレック: フランセス・コンロイ

 

トーマス・ウェイン: ブレット・カレン

映画『ジョーカー』あらすじ

 

 

舞台は1981年のゴッサムシティ。

 

清掃組合のストライキにより、閑静な住宅街は溢れんばかりのゴミと悪臭、

 

そしてネズミの大量発生で社会問題となっていました。

 

主人公のアーサー(ホアキン・フェニックス)は、

 

街でピエロの仕事をしながら母親と2人暮らしをしています。

 

いつかはコメディアンになるのだと、

 

憧れのTV番組の司会者マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)との

 

共演を夢に見ています。

 

しかし、現実のアーサーの暮らしは悲惨なものでした。

 

 

貧困に付け加え、アーサーは脳や神経の損傷で

 

突然笑い出してしまう病気を抱えていたのです。

 

周りには気持ち悪がられたり、嘲笑されたり、時には暴力を受けることもありました。

 

しかし、心の優しいアーサーは、暴力に暴力で返すことはせず、ひたすら我慢しました

 

自身の言い訳があっても飲み込んだり、笑ってその場を流したり。

 

そうすることで、自分の夢と母の「いつも笑顔でいてね」という

 

言葉を胸に懸命に生きていました。

 

母や憧れの人の存在が貧困や病気などの辛さを紛らわしてくれていたのです。

 

こんな優しいアーサーが、なぜジョーカーに変貌していったのか。

 

切なさと狂気を含んだストーリーは、中盤に思いもしない展開を迎えます。

 

 

アーサーをジョーカーにしたものとは?(ネタバレを含む)

 

 

冒頭の“清掃員のスト”や“スーパーラット”を取り上げたニュース、

 

またシーンの背景にことごとく映し出される道端にある大量のゴミなどが、

 

映画をより暗く重苦しい雰囲気の演出をさせています。

 

様々なキッカケが、彼の生活を目まぐるしく変えていき、

 

アーサー自身も「このせいじゃないのか」とその都度思っては、

 

それを憎む行為があったように見えます。

 

しかし、程なくして気付いたのは自分の不幸は外にあるものだけではなく、

 

自らが枠に入って生きていたからなのだということにも気が付き始めます。

 

例えば、同僚に“護身用の銃”を勧められた際には「銃なんて物騒なものを」

 

といった反応を示したのに対し、

 

初めて人を殺した時は後悔よりも幸福感を感じてしまいます。

 

 

経験の伴う本能から、自身にサイコパスの可能性があることを感じ、

 

安堵に似た感情を抱き始めるのです。

 

ゴッサムシティの光(裕福)と影(貧困)のように色濃く、

 

悪があるから善が際立って見える訳で、どちらか片方を失うと、

 

それは非常に曖昧な世界に変わってしまいます。

 

自分に向いていない方向へ進もうとしていたから、

 

アーサーは日々を辛いと感じていたのではないでしょうか。

 

そして、序盤で福祉課の女性にカウンセリングを受けていた時は、

 

発作の笑いが起きた時に「笑いたくなんてないのに」という

 

悲しい笑い方をしていたアーサーでしたが、

 

 

 

ラストのカウンセラーとのシーンでは心の底から

 

幸せそうな箍が外れた笑顔だったのが忘れられません。

 

常に泣くように笑っていた彼が見つけた救いの道は、

 

あの真っ白なラストシーンに描かれます。

 

 

どこまでが妄想で、どこまでが現実なのか

 

 

この映画『ジョーカー』の中では、

 

妄想癖のあるアーサーが度々妄想を繰り広げるため、

 

どこまでが現実なのかがわからなくなることがしばしばあります。

 

展開として解り易く解説するようなシーンもあるので

 

そこまで迷子にはならないかと思いますが、

 

現実を知ってはアーサーと共に悲しい気持ちになってしまいます。

 

 

ラストのカウンセラーとのシーンで、

 

アーサーが緑色の髪ではないのは何故という疑問もあるようですが、

 

私の考察では、カウンセラーの黒人女性は冒頭ではパーマの黒髪であったのに対し、

 

ラストでは白髪混じりのショートヘアになっていましたので、

 

恐らくアーサーが逮捕されてからいくつかの時が過ぎていたのではないかと考えます。

 

そして血の足跡は、カウンセラーという立場でありながら、

 

アーサーがコメディアンになりたいと話したことも

 

記憶や記録を残していなかったなど親切ではなかったカウンセラーに対して

 

何らかの事態が生じたのではないかと考えます。

 



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心の病に対する偏見に改めて考えさせてくれる作品

 

 

“心の病を持つ者にとって最悪なのは、世間の目だ。

 

こう訴えてくる。心の病などない。普通の人のようにしていろと”

 

映画の中で「JOKES」とタイトル付けられた、

 

アーサーの日記兼ネタ帳に書かれた内容です。

 

映画の外の世界でも、精神を病んでしまった人に対する世間の目は

 

とても受容的とは言えません。

 

SFの部類としても描かれた本作を観て、

 

とても非現実には思えぬ感情を抱いてしまいます。

 

本作は、新たな狂気を生まないためにも、

身近に潜む小さな狂気に自身がなってしまわぬようにと

自制させてくれる作品でもありました。

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